自動運転システム・運転支援システムの開発企業一覧

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自動運転システムと自動運転に近いレベルの運転支援システムを開発している企業をリストアップします。自動車業界では自動運転(Autonomous Driving)を「AD」、運転支援システム(Advanced Driver-Assistance System[s]) を「ADAS」と呼び、明確に区別されることもありますが、要素技術は共通な部分も多いのでここでは明確に区別せずにまとめます。自動運転向の画像認識技術の開発のみに特化している企業、カメラや LiDAR 等のセンサー製品のみを開発している企業は除外してリストアップします。関連企業は数多く存在して混とんとしていますので、随時、更新していきます。

企業名本拠地売上規模備考(特徴、その他メモ)URL
MobileEye
(モービルアイ)
イスラエル1000億円Intel が買収リンク
ZMP日本20億円スタートアップリンク
Waymo
(ウェイモ)
アメリカAlphabet(Google)の子会社リンク
百度
(バイドゥ)
中国中国のネット検索大手
自動運転の Apollo 計画を主導
リンク
TESLAアメリカ2兆円電気自動車メーカーリンク
Woven core
(旧 TRI-AD)
日本トヨタ自動車の子会社
2021年1月にグループ企業を再編
リンク
SUBARU日本2.5兆円「アイサイト」を開発・販売リンク
日立Astemo
(旧 日立オートモーティブ)
日本1兆円以前 SUBARU のアイサイトを開発
2020 年発売モデルには関与せず
リンク
Continenalドイツ5兆円車載のメガサプライヤーリンク
Boschドイツ10兆円車載のメガサプライヤー
家電を含む総合電機メーカーでもある
リンク
デンソー日本5兆円車載のメガサプライヤーリンク

2020年時点で自動運転(運転支援)システムの開発は大小様々な企業が入り乱れて行われ、群雄割拠の様相を呈しています。これがベストという自動運転の方式は定まっておらず、明確に有力な企業はまだ存在しません。そういった中で、量産化という点では MobilEye(モービルアイ)がリードしていると言えるかもしれません。自動車メーカーのフォードや日産、ホンダ、マツダ等が技術提携したり、MobilEye のシステムを量産車へ採用したりしていると報道されています。一方で、自動運転の走行テストの総距離という点では Waymo(ウェイモ)がリードしています。特に一般道路では自動車の走行環境が複雑になりますので、実機での試験データをいかに多く保有するかが競争力を左右する可能性があります。また、Continental、デンソー、Bosch、日立 Astemo などの伝統的な車載メガサプライヤーも自動運転や運転支援の技術分野に多額の投資を行っています。こういったサプライヤーは自動車メーカーと深い関係を築いてきていますので、ナンバーワンの技術でなくても、ある程度量産に耐えうる技術であれば優先的に量産車に採用されやすいとも言えます。百度(バイドゥ)はネット検索大手の中国の IT 企業ですが、政府の力が強い中国国内であれば自動運転の実験を進めやすいという点で、他国を拠点とする企業よりも有利かもしれません。もちろん Tesla、トヨタ自動車、SUBARU などの自動車メーカーも独自の開発を野心的に進めています。今後、自動運転システムの市場の中でどの企業が優位に立つか、はっきりとは分からない状況です。

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