主にロボット向けの LiDAR の開発企業をリストアップします。LiDAR は自動車以外の分野向けでは「レーザースキャナ」や「レーザースキャナ」と呼ばれることもありますが、原理や構造は同じですので同一のものとして扱っています。
企業名 | 本拠地 | 売上規模 | 備考(特徴、その他メモ) | 企業サイト |
Bosch | ドイツ | 10兆円 | 自動車向け MEMS式? | リンク |
Continental | ドイツ | 5兆円 | 自動車向け ソリッドステート式(フラッシュ) | リンク |
デンソー | 日本 | 5兆円 | 自動車向け トヨタのレクサスに搭載との報道 方式は不明 | リンク |
HEXAGON | スウェーデン | 4000億円 | 測量向け 機械スキャン式 | リンク |
SICK(ジック) | ドイツ | 2000億円 | 自律走行ロボット向け 機械スキャン式 | リンク |
Nikon Trimble | アメリカ (日本) | 300億円 | 測量向け 機械スキャン式 | リンク |
リコー | 日本 | 200億円 | 機械スキャン式 | リンク |
Velodyne | アメリカ | 100億円 | 自動車向け 機械スキャン式 | リンク |
IBEO | ドイツ | 100億円 | 機械スキャン式、ソリッドステート式 | リンク |
北陽電機 | 日本 | 100億円 | 自律走行ロボット向け 機械スキャン式 | リンク |
Ouster | アメリカ | 20億円 | 機械スキャン式 | リンク |
Luminar Technologies | アメリカ | 数十億円 | 自動車向け 機械スキャン式 Volvo 向けに開発と発表 | リンク |
QUANERGY SYSTEMS | アメリカ | 数十億円 | ソリッドステート式? | リンク |
Innoviz Technologies | イスラエル | 数十億円 | 自動車向け BMW 向けに採用と報道あり | リンク |
自動運転自動車の開発向けに有名なのは Velodyne 社の LiDAR です。2010年代に入って Google が開発する自動運転自動車向けに採用された頃から知名度が上がり、他社の LiDAR 製品のベンチマークとして使われることが多くなっています。一方で、価格が高いなどのいくつかの理由で量産車への採用は進んでおらず、LiDAR 市場の中で独占的な地位を築くには至っていません。
工場や倉庫内の自律走行ロボット向けには SICK(ジック)や北陽電機の LiDAR が使われています。ロボット向けではありませんが、測量向けに Trimble Nikon や Hexagon の LiDAR が広く使われており、LiDAR 全体の市場の 1/3 程度を占めている模様です。
LiDAR は非常に多くの企業によって開発が進められています。特に自動運転自動車向けには、デンソー、Bosch、Continental といった車載部品メーカーが開発に注力しています。また、自動車、自律走行ロボット、ロボットアーム向けの各分野で多くのベンチャー企業が存在しています。Luminar Technologies は、若干 25 歳の若者が創業してナスダック市場に上場させたことで話題になりました。