移動系ロボット

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車輪型(地上)

自律的に移動するロボットの中で、地上を車輪で移動するロボットが最も多く開発されているのではないかと思います。地上を車輪で移動するロボットは、どういった場所を走行するかで分類できます。

  • 道路上(自動運転自動車)
  • 工場内(自動搬送装置 AGV、自律走行搬送ロボット AMR)
  • 住居内(お掃除ロボット)
  • ビル内(業務用お掃除ロボット、警備ロボット)
  • 農地(自動走行トラクター、作物の生育ロボット)
  • 悪路(採掘ロボット、建設ロボット)※装軌車両で対応することが多い

車輪の数は3個や4個が一般的のようですが、6個や8個のパターンもあるようです。

装軌車両型(地上)

装軌車両は、日本では「キャタピラー」の名前で知られている車両です。「無限軌道」と呼ばれる輪っか状に(数珠つなぎに)つながれた板を回転させて移動します。車輪では走行が難しい悪路でも進むことができるという特徴を持っています。(車輪はくぼみにはまってしまって動かなくなることがある。)

歩行型(地上)

2足歩行ロボットや4足歩行ロボットがこのタイプに相当します。人間や動物の歩行を模したロボットです。車輪型や装軌車両型では移動が難しい「段差」を進むという目的や、人間らしさや動物らしさを表現するという目的でこのタイプが選ばれます。

ドローン(短距離空中)

空中を飛行するためのロボットは「ドローン」と呼ばれるようになりました。ドローンは、空中でも姿勢を安定させることができる機能を持っているものが多く、空中からの映像撮影で活用されます。その他、操作を楽しむ玩具としてのドローンも販売されています。ドローンの欠点は、長距離の移動が難しいことです。

長距離空中

空中で長距離を移動する装置には、ヘリコプター、飛行機、ロケットがあります。ヘリコプターは人間が主に操作しますので、ロボットの定義から外れます。飛行機は、離陸と着陸は人間が操作しますが、上空では自動飛行しますので、この部分はロボットに分類してもよいかもしれません。ロケットは、発射後はほぼ自律的に移動しますので、機能としてはロボットに分類されます。一方で、これらの動力源はいずれも「内燃機関(エンジン)」です。当サイトでは、ロボットの動力源の定義を明確にしていませんが、まずは電源を動力源とする装置を優先的に扱っていこうと思います。ということで、空中を長距離移動する装置は一旦整理の優先順位を下げます。

自動運搬船(水上)

水上を移動するロボットは「自動運搬船」と呼ばれます。海路を使った貨物の運搬の自動化という目的で開発が進められています。執筆時(2020年時点)ではまだ実用化がされておらず、試験運用がなされています。

水中ドローン(水中)

水中を移動するロボットは「水中ドローン」と呼ばれます。海、川、湖、池の中の調査で使用されます。空中のドローンと同様にすでに実用化されています。

レール移動

あらかじめ敷設されたレールの上を移動するロボットには自動運転列車があります。日本国内では「ゆりかもめ」が運用されています。その他、工場や倉庫内で運用されているものもあります。

ワイヤー移動

空中に張られたワイヤーを伝って移動するロボットもあります。例えばスポーツ競技場で様々な角度から映像を撮影したりするのに使用されます。ドローンでも同様のことができますが、ワイヤー移動のロボットには、動作時間が長い(バッテリーの使用量が少ない)、落下の危険が小さい、といったメリットがあります。

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