一般的にロボットの定義ははっきりと決まっていないようです。当サイトの目的は、ロボットに関わる技術や情報の全体像を把握できるようにすることですので、ロボットの範囲を広く設定したいと思います。そこで、このサイトでは、ロボットを次のように定義します。
- 「知覚」「認識」「判断」「動作」の要素（機能）を全て持っている。
- 知覚は、ロボットの外の物理量（物理現象）を測定・検出するものとする。
- 認識は「知覚の結果から意味を抽出するもの」とする。
- 判断は「認識の結果をどのように動作の内容に反映させるかを決めるもの」とする。
- 動作は、ロボットの外に対して物理現象を引き起こすものとする。
- 例えば動作には次のような項目が含まれるとする。
「移動する」「動かす」
「光を出す」「音を出す」
「電磁波（可視光、電波、ガンマ線、赤外線）を出す」
「温める」「冷やす」
- 部分的にでも何らかの「賢さ」を感じさせるものとする。
（人によって、あるいは時代によって変わると思いますので、賢さの尺度は筆者の感覚に依るものとします。）
- 「知覚」「認識」「判断」「動作」が物理的に一ヶ所にまとまっておらず通信で接続されているものもシステム全体でロボットとみなす。
- 上記の項目に当てはまらなくとも、「遠隔操作ロボット」は全てロボットに含まれるとする。
（遠隔操作ロボットには、判断の全てあるいは大部分を人間が担うものがあります。）