制御工学(フィードバック制御)の勉強におススメの本

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制御工学(フィードバック制御)の入門書としておススメの一冊です。本のタイトルはやや難解に見えますが、比較的平易な内容になっています。これから本格的に制御工学を勉強しようとしている技術者にとって、ほどよいレベルの本です。複素数から伝達関数までのつながりが丁寧に書かれており、初心者が感じそうなハードルを下げてくれています。また、ところどころで制御対象の例に DC モーターを挙げており、ロボットの技術者を目指す人にとって実際の設計業務をイメージする助けとなります。フィードバック制御に欠かせない安定性についてもきちんと書かれています。安定性の理論だけで終わるのではなく、位相余裕という定量的な設計指標を具体的な例を交えて紹介してくれている点は秀逸です。

 


制御工学の入門と中級の間に位置するレベルの本です。前述の「自動制御理論」の本でやや物足りなさを感じる人におすすめです。特に、時間軸の波形(ステップ応答)と周波数軸の伝達関数の関係性を理解するのに役立ちます。また、安定性を確保するために必要な位相補償の仕方が PID 制御を中心に約 20 ページに渡って書かれています。しっかり読み込めば、制御器の設計思想を理解できるのではないかと思います。出版年がやや古い本ですが、何度も版を重ねて長く親しまれている良書です。

 


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