CPU もしくは MPU の開発(販売)企業をリスト化しています。ここでは CPU (Central Processing Unit) と MPU (Micro Processing Unit) は区別していません。
企業名 | 本拠地 | 売上規模 | 備考(特徴、その他メモ) | URL |
Intel | アメリカ | 8兆円 | パソコン、サーバー | リンク |
Qualcomm | アメリカ | 3兆円 | スマートフォン | リンク |
TI | アメリカ | 2兆円 | 信号処理向け | リンク |
AMD | アメリカ | 1兆円 | パソコン、サーバー | リンク |
ST Micro | フランス | 1兆円 | 組込み | リンク |
MediaTek | 台湾 | 1兆円 | スマートフォン | リンク |
Renesas | 日本 | 8000億円 | 車載向けが得意 | リンク |
MicroChip | アメリカ | 5000億円 | 組込み | リンク |
Synopsys | アメリカ | 4000億円 | IP のみ提供 | リンク |
Cadence | アメリカ | 3000億円 | IP のみ提供 | リンク |
ARM | イギリス | 2000億円 | IP のみ提供 | リンク |
CPU の開発企業で最も存在感があるのは、やはり Intel でしょう。半導体になじみのない人でも、パソコンの CPU と言えば Intel と思い浮かべる人は多いのではないかと思います。パソコン向けの CPU としては AMD も昔からの老舗であり、一定のシェアを持っています。スマートフォン向けの CPU で有名なのは、Qualcomm と MediaTek です。Qualcomm は元々通信用 LSI のメーカーでしたが、LSI の中に CPU も含めて実装するようになりました。元々、Qualcomm は高機能向け、MediaTek は廉価版向けという住み分けがありましたが、MediaTek が高機能版へと徐々に領域を広げてきています。なお、スマートフォン向けの CPU は、APU(Application Processing Unit)と言われることもあります。APU は 4G/5G などのキャリア通信と WiFi 通信の回路を CPU チップの中に内蔵していることが特徴です。自動車、家電、産業機器向けの CPU を開発するのは TI(Texas Instruments)、STMicro、Renesas、MicroChip です。一般ユーザーがこれらの企業名に触れる機会は少ないですが、ロボットなどの組込み機器を開発する技術者にとっては重要な企業です。Synopsys と Cadence は半導体設計ツール(EDA ツール)のベンダーで、半導体の IP ベンダーでもあります。そして、技術者にとっておそらく最も重要な企業は ARM です。IP ベンダーというビジネス形態をとるため売上規模は比較的小さいですが、ARM の CPU コアを使って製造されている CPU 製品の数は Intel よりも圧倒的に多いでしょう。